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2009年10月10日 (土)

夫婦別姓でも子の姓は統一との見解

千葉法務大臣は9日、法案提出が検討されている夫婦で別の姓を選択できる制度について、夫婦の名字が異なる場合でも子どもの名字はどちらかに統一するという考え方を初めて示し、来年の通常国会に法案を提出することに意欲を示しています。
http://www.news24.jp/articles/2009/10/09/07145486.html

それから、夫婦別姓の導入において、子どもの姓についてどうするかが問題となっていましたが、今回の発言は、導入に向けてかなり踏み込んだ発言であると思います。

ちなみに、お隣の韓国では、夫婦別姓で、子どもは原則的に父親の姓を名乗る制度となっています。
最近、業務ではじめて韓国の戸籍を見たのですが、確かに、夫婦別姓で、子どもは父親の姓となっていました。
正直、日本の戸籍の感覚でみると、ちょっと違和感は感じました。

夫婦別姓の導入については、当然賛否両論あります。
私自身は、世論全体として導入に対して積極的であるという前提で、選択的であれば夫婦別姓を導入してもいいと考えています。
ただ、世論全体として、以前に比べて夫婦別姓を導入したいという声は減っているような気がしています。
また、鳩山首相は、夫婦別姓の導入に対して、慎重な姿勢を示しているようですし、このような状況で導入するのには、疑問を感じます。

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民法改正」カテゴリの記事

コメント

選択肢が広がるという意味では良い制度なんでしょう。
しかし、家族の一体感が薄くなる気もします。
少し古い考えかもしれませんが。
難しい問題ですねぇ。

投稿: ドラフト | 2009年10月10日 (土) 23時55分

ドラフトさん、コメントありがとうございます。

ドラフトさんのような感想を持っている人が大多数だと思います。

夫婦別姓の立法化の議論は、20年ぐらい前からされてきています。
現在の千葉法務大臣は、立法化にかなり積極的なので、今後の動向に注目して行く必要があると思います。

投稿: 藤谷雅人 | 2009年10月11日 (日) 00時27分

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