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2017年12月18日 (月)

遺言書を書いた後に気をつけること

民法1023条は、次のように規定されています。
「1 前の遺言が後の遺言と抵触するときは、その抵触する部分については、後の遺言で前の遺言を撤回したものとみなす。
 2 前項の規定は、遺言が遺言後の生前処分その他の法律行為と抵触する場合について準用する。」

例えば、一郎さんが、自分の子どもである太郎さんと花子さんに次の通りに遺言書を作成したとします。
「太郎に、A不動産とB銀行の預金を相続させる。
 花子に、C銀行の預金を相続させる。」

一郎さんが、遺言書を書いた後に、A不動産は第三者に贈与し、B銀行の預金を解約してD株式を買ったとします。

このまま一郎さんが亡くなった場合、A不動産とB銀行の預金については、民法1023条2項により、遺言を撤回したものとみなされます

つまり、一郎さんが亡くなった場合、相続財産は、C銀行の預金とD株式ということなります。

そして、C銀行の預金は花子さんが相続し、D株式については太郎さんと花子さんで遺産分割協議をすることになります。

もし仮に、「遺言書に記載されていない財産については、花子が相続する」旨の条項があった場合、全ての財産につき花子さんが相続することになります。

もちろん、一郎さんが遺言書を書いた後に、自分の財産をどう処分しようと自由です。

しかし、自分の死後に揉めないように遺言書を書いたとしたら、財産処分後に遺言書を書き直すことも必要かと思います。

ちなみに、遺言書は何回でも書き直すことができ、民法1023条1項により、前に書いた遺言と後に書いた遺言で抵触する部分があるときは、後に書いた遺言が有効となります。

遺言書を書いた後に財産を処分して、いざ、遺言者が亡くなり、遺言書に書いてある財産がなくなったがためにもめるケースもありますので、ご注意ください。

こちらもご参考ください。
【藤谷司法書士事務所】の「遺言」のページ

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