判例紹介

2011年6月17日 (金)

出世払いの借金

皆さんの中には、出世払いの約束で借金した場合に、出世しなければ借金を返さなくてもいいと思われている方もいらっしゃるかと思います。

実は、このことについては、大正時代に大審院(今でいう最高裁判所)の判例(大審院大正4年3月24日判決)があります。

いわゆる出世払いの約束は、法律的には「不確定期限」とされています。

ですから、出世すれば借金を返済しなければならないことはおわかりいただけると思います。

そして、不確定であれ「期限」である以上は、必ず返済しなければなりません。

したがって、この判例で指摘していますが、「出世払い」は「これ以上出世の見込みが無ければ、その時点で全額返済の義務が生じる」ことになります。

出世払いの約束をされている方、頑張って出世して返していきましょう。

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2010年4月27日 (火)

内容証明が届かない場合の到達の効力

内容証明を送ったが「ご不在のため持ち帰り、保管期間が切れたため返送」された場合の到達の効力はどうなるのでしょうか。

この問題につき、遺留分減殺の意思表示が記載された内容証明郵便が留置期間の経過により差出人に還付された事例において、平成10年6月11日の最高裁の判例があるので紹介します。

この判例の結論を簡単に言うと、内容証明郵便が遺留分減殺の意思表示(少なくともこれを含む遺産分割協議の申入れである)だろうと受取人の方で推測がつく状況であれば、到達の効力が認められます。

判例の全文や要旨はこちらをご覧下さい。
http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?action_id=dspDetail&hanreiSrchKbn=01&hanreiNo=52615&hanreiKbn=01

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